2006年に市町村合併を行った日光市は、日本で3番目に大きな市町村になり、多種多様な魅力を持つまちになりました。日光の戦場ヶ原、藤原の龍王峡、足尾の銅山跡や栗山の大自然。二社一寺、すべてが世界に誇れる日光の財産であり文化です。それらは、見るものを圧倒し、感動を与えます。それが子どもであれば尚更です。感性が磨かれた子どもたちは、突出した個性を持つ才能豊かな人間に成長できるはずです。

しかし、現状の学校教育では、平均的に学力を伸ばす教育が主で、個性を伸ばす教育まではカバーできておりません。逆に地域においては、まちの都市化や過疎化、人間関係の希薄化等に代表される様々な要因により、地域の魅力に子どもたちが触れる機会が多くありません。そして、感染対策によりコミュニケーションの機会も減少しています。このままでは、日光の中学生は日光の財産から個性や才能が磨かれず、コミュニケーション能力も養われないまま、まちを離れることになります。子どもたちを多様な価値観や広い視野を持ち、自分の意見を言葉として伝えることができる、グローバル社会で活躍できる人材へと育てていく必要があると強く考えます。

私達は今年、学校と地域を結び付け、子どもたちが日光の魅力に触れることができる事業を開催します。そして日光の中学生、特に生徒会の子どもたちと事業を進めていきます。生徒会の子どもたちは学校においてインフルエンサーとなる役割を担っているからです。生徒会の子どもたちへ伝えることができれば、私達の想いはより多くの子どもたちへ伝えることができ、同時に多くの子どもたちに地域の魅力を知るきっかけを与えることができます。

まずは子どもたちに、地域の魅力に実際に触れる、地域の魅力を感じてもらいます。地域の魅力を感じることができれば地域への愛着が生まれ、愛着が生まれれば、おのずと学びたいという欲求が生まれます。五感を使って感じた経験は子どもたちにとって忘れがたい記憶や経験となります。そうなれば子どもたちは、例え地域を離れても地域に戻ったり、離れていても地域のことを思う大人に成長できるはずです。その中で地域に貢献したいと考える大人も出てくるはずだと考えます。

また、グローバル社会において世界で活躍できる人材になるためには、より多くの価値観に 触れることや、様々な考え方の違いに触れることが重要だと考えます。子どもたちが地域に住む方々と、時には親と協力し、地域の可能性として多くの選択肢を与える事業を行い、価値観を広げることができる土壌作りを行います。

そして、中学生が地域について感じたことを外部に発信する事業に繋げていきます。子どもたち自身が、新しく得た知識や情報を自身の言葉や表現で外部に発信できれば、地域への理解と愛着が更に深まり、個性や才能はより磨かれるはずです。この機会に中学生には、日光市が将来どのようなまちになってほしいのか、持続可能なまちになるために何が必要なのか、真剣に考え発信していただきます。子どもたちが悩みながらも必死に自らの考えを言葉 として発信することが何よりも自分自身を成長させるはずです。

今年の委員会メンバーには、子どもたちの良き兄貴姉貴分として相談相手となりながら、一緒に地域の魅力を感じていただきます。委員会メンバーにとっても地域の魅力を感じることや、子どもたちが発信する言葉を聞くこと、その過程を見ることはこれからの運動の助けになるはずです。

どのような困難な時代でも、子どもたちにとって教育はなくてはならないものです。子どもたちは学びの機会を 持ち続けなければならず、大人はそれを提供し続けなければ地域に未来はありません。私は今年、世界がどのような状況になろうとも日光の子どもたちに教育の場を提供し続けるため、邁進していく所存です。1年間、何卒よろしくお願いいたします。 (委員長所信抜粋)

 


子ども達に日光各地の魅力を感じて体験してもらう事業(5月例会)

 

子ども達による地域体験を発表をする事業(8月例会)